痛くない麻酔のために心がけていること
2016/02/25
こんばんは、矯正担当医のひさこです。
今日は、歯科医院では欠かせないけれど、
患者さんにとっては辛いものの1つである「麻酔」について
ご紹介したいと思います。
当院では、小さいお子様や、痛みに弱い方・部位などにまず、
表面に塗るタイプの麻酔を使用します。
今日は、歯科医院では欠かせないけれど、
患者さんにとっては辛いものの1つである「麻酔」について
ご紹介したいと思います。
当院では、小さいお子様や、痛みに弱い方・部位などにまず、
表面に塗るタイプの麻酔を使用します。
これは、甘い香りがする軟膏なのですが、
舐めるとすごく苦いので注意が必要です
そして、いよいよ針を使っての麻酔ですが、
当院の院長はこれが痛くないと評判です。
痛くない麻酔をするために院長に気を付けていることを聞いてみました。
1、最初の刺入点を可動粘膜に設定し、なるべくテンションをかける
2、なるべくゆっくり薬液を注入する
3、薬液を注入している間、粘膜を振動させる
4、麻酔を効かせる範囲を徐々に広げる
5、常温にした麻酔薬を使用する(ただし、冷蔵保存しておかないと薬液が
劣化するため当院では一定の数を冷蔵庫から出して用意しておきます)
6、なるべく細い針を使用する
などなど。。。
たくさんポイントがありました
この他にも、企業秘密がいくつかあるそうです
さらにこの中で、「細い針」について少しご紹介します。
針の太さは「ゲージ(G)」で表されますが、これは数が大きくなるほど細い針を意味します。
例えば、点滴には24G程、採血には22G程の針が良く使われます。
歯科医院で局所麻酔をする針は、30~31Gが主流です。
口腔外科などで、伝達麻酔という方法を用いるときには27Gくらいの針も使われます。
(親不知を抜く時などに適用される、局所麻酔の一種です)
一方、当院では麻酔をする際は33Gの針に統一しています。
↑ 左33G 右24G(点滴用)
歯科医院で良く使われる30Gのものと比べた写真をお見せしたいのですが、
当院では使わないので在庫がありませんでした
以前は、細い針だと内径も細いため薬液が入りにくく
使い勝手が悪かったのですが、
近年は技術が進歩して、細くても内径が31Gのものと変わらない針ができ、
また、針が細すぎて折れやすい、といったトラブルも少なくなりました
昔歯医者さんの麻酔で痛い思いをして、
歯医者さんが苦手な方も多いとは思いますが、
技術も道具も日々進歩していますので、
ぜひ早めに治療しましょうね